どこに行くつもりなんだろう……。


『さっき言いそびれたけど、実は前から光ちゃんに惚れてて……』


とか?


『光ちゃんって面白いよな。気に入った!』


とか?


私の頭の中は、色んな妄想で埋めつくされる。





結城くんは改札を出ると、私の方を振り返った。


「あのさ……菅沼さん、だっけ?」


「はっ……はい!!」


あ。“光ちゃん”じゃないんだ?そんな所に気を取られてると。






「今から……買い物付き合ってくんね?」


……へっ?