今日はこの位で十分!


明日会ったら、


「おっ、昨日の……」とかって話しかけてもらえるかも知れない。


「じゃ、帰ります。拾ってくれて、ありがとうございました!」


ペコリとお辞儀をして、クルッと反対を向いた。


そしたら、なぜか後ろに引っ張られる。





振り向くと、結城くんが私のカバンを引っ張っていた。


……え?






「つーか、ありがたいと思うなら
なんか礼、ナイの?」





……はい?


しかも、


そんな真顔で言われても……。