「あ……あのっ!

存在感薄いんで、気付かれなくて普通なんです。

けど、一応……毎朝一緒の車両なんですよ?」


……念のため、アピール。


喋り出したら止まらない。





そう、私って。


初対面の人には無口だけど、慣れたら喋るの。


結城くんは毎日見てたから、初めての気がしない。


……一方的だけどね。





「髪切っても、一週間後にクラスの男子に『髪切った?』って言われたり、

投票制のクラス委員選出で、誰も名前書いてくれなかったり。

あ、顔も薄いし全然特徴なくって。アハハハハ……」