「結城くんの友達だもん。いい人なんだよね?」


「はは。まーな」


うわ、会話なくなった。


しばらくシーンとした車内で、無言の時間を過ごした。


そして……


私の地元の駅に到着。


結城くんを連れ、改札を出た。


「オレこの駅で、はじめて降りた」


「そうなんだ?大して何もないんだけどね」


結城くんと歩いて本屋へと向かう。






本屋に着いてどうしよう。


選んですぐ帰りたくないよ。


……そうだ!