氷上さんを支えるにしても、


オレだって氷上さんに想われたい。


彼氏よりも、大切に思って欲しい。


そんな気持ちが


グチャグチャになってきて……


結局一年前は、


自分から氷上さんから離れたんだ。






しばらくして、


彼氏の離婚話が具体的になってきました


っていうメールがきて、


安心したような、嫉妬するような、複雑な気分になった。






一年ぶりにカテキョとして、偶然オレの前に現れた氷上さんは、


やっぱり、また彼氏とうまくいってないみたいだった。


氷上さんが彼氏にとって都合のいい女であるように、


オレ自身が……


氷上さんにとって、都合のいい男。


わかってるのに


どうしてこうなってしまうのか。