そっか……。


諦めたら終わりだ。


そこで、何もかも


終わっちゃうんだよ。




私……


やっぱり結城くんを好きでいる!






ダダダ!と階段を駆けおり、


徳ちゃんがいるピアノの部屋へと走る。


「徳ちゃんっ!元気出たよ!!」


徳ちゃんはピアノを弾く手を止めて、私を振り向いた。


「そか?」


「うん!」