結城くんは足を大きく開いてて、その中に私が立ってる感じ。


これって、付き合ってるっぽい?


付き合って、倦怠期の恋人たち……を自分と結城くんに当てはめてみる。


こんな感じなのかも。


どっちから話しかけるか、悩む朝の通学電車。


けど、会話はないけど……そこにはちゃんと愛がある。


……なんてね。


そんな時、彼女(私)はこう言うんだ。


「結城くん、私たちって……付き合ってるのかな。

毎朝同じ車両で待ち合わせて、こうやって向かい合わせに立ってるけど、会話ないし……」


「光、何言ってんだよ。

オレ、お前以外と登校すんのなんか、考えらんねーから」


ゆっ、結城くん!!