「は……はいぃーっ。大丈夫……。結城くんは?」


「オレは、ヘーキ」


結城くんの上に乗っかって、朝から大胆行動に出ちゃったよ!!


もう、胸きゅんどころじゃない。





「ごっ……ごめんね」


「あ、いや……」


二人、なんだか照れくさくて顔を合わせられない。


私が立ち上がると、


下に落としたカバンを、結城くんが拾ってくれた。


「あっ……」


今度は手が触れ合う。


……ダメ、意識し過ぎておかしくなりそう!!


私はそのままつり革を持ってうつむき、


結城くんは、腕を組んで横を向いてしまった。


……気まずい。