「「………っっ!!!」」
笑いかけると二人は瞳をキラキラ輝かせて
「「姫君~~っ!!大好きーーっ!!」」
「………!!」
ひしっ!と、あたしに抱きついた。
な…なんて可愛い……!!
「てめぇら!誰がんなことしていいって言った……っ!!」
あたしにくっつく双子を十夜が慌てて引き剥がそうとする。
「大丈夫だよ~!十夜ってば子供相手に大人げな……」
あたしが言い終わる前に二人はパッと離れる。
「アホか…っ、こいつらはそんな可愛いもんじゃ……っ…」
「………え??」
二人は十夜に向かって……にんまり。
可愛らしい美少年顔が小生意気に変わる……!
「おれたち、ほんとに姫君大好きだよ~♪」
「………胸もおっきいしぃ~!」
「………!!?」
あたしは思わずバッ!と自分の胸をバックで隠し真っ赤になった。
「く…っそ餓鬼……っ!!俺もまだ触ってねぇんだぞっ!!?」
「あんたもなに言ってんのーーっ!?」
双子ちゃんは、キャーっ!と高い声をあげると一目散に走って行ってしまった。
残されたあたしはガクリと廊下に膝をつき
「………恐るべし真神家……。
あんなちっちゃい子まで…さすが十夜の親戚……。」
「…………どういう意味だ。」
「…………。」
じとりとあたしを睨む十夜から、あたしはフイッと視線をそらしたのでした………。