あたしはポカンと口まで開けて立ち尽くす…………。
なのに………立ち並ぶ美形達はあたしを異常にキラキラした目で見つめてるような……?
「………あぁ…!お会いしたかったです!姫君………!!」
一人のイケメンがしびれを切らせたようにあたしの前に乗り出した。
あたし達より大人びた雰囲気の彼はきっと年上のはず。
なのに………!
その期待と尊敬を込めた瞳は何でしょう……っ!?
「全くです!姫君!!しかも……っ、さすがは若様の伴侶となられるお方!なんとお美しい………」
「お二人のお子なればそれはそれは美しいに違いありません!」
次から次に美形達は興奮に上気した顔であたしの前にやってくる。
「………っ!?」
し…しかも、
いきなり子供……!?
思わず十夜との出逢いを思い出してしまった。
ここの人達…どんだけ気が早いんですか……。