さぁ、



どうする?



迷ってるような時間はねぇ。



理屈なんか無駄なことはクソ食らえだ。







俺は、人狼












――――直感に従え。













『祈咲のオオカミ…』



不安そうな弱々しい声をあげる白い百合の花。



儚い花が闇夜に白く浮かんで見える。











『…悪いけど…ちょっと我慢しろよ。』



『……ぇ…?』



言うなり腕を口にあてがった。



『………!!?』









――――ビシャ……ッッ!!



飛び散る赤



躊躇も見せずに自分の腕を牙で咬みきった。









噴き出した血が…赤い雨のように










百合の花を、…深紅に染めた。