最初……何を言われたのかわからなかった。



二人はしゅんと俯いていた。



「……守ってあげるって約束したのに……。」



「……守ってあげられなかった。」



「……そんなの……!」



「「くやしかった……!!!」」



「…………!!」



二人のせいじゃないと言うあたしの言葉を遮るように、歯を食いしばった二人の眼差しは――――強かった。



紅ちゃんが包帯を痛々しく巻き付けた小さな手でぎゅっと拳をつくる。



「…もう負けない!!」



蒼ちゃんが首に巻かれた包帯に触れる。



「絶対……強くなってやる……!!」









強い



強い










――――声で。











「「《みんな》を助けたい………!!!」」



「…………!」














それってきっと…《あの人》のこともでしょう……?










「二人なら、きっと出来る。


あたしは、信じてるよ。」



「「…………!!」」










君たちは









強くて、…………優しいから。