「「姫君ーーっ!!!」」



「紅ちゃん!!蒼ちゃん!!」




――――翌朝



あたしは満面の笑顔で駆けてくる紅ちゃんと蒼ちゃんを抱き締めた。



「ごめんね…ごめんね……!!」



二人は小さな身体の所々に包帯を巻いた痛々しい姿で……



それを見ただけで涙が溢れてしまいそうだった。



「「…なんで姫君が謝るの?」」



謝るあたしに二人はきょとんと目をまるくして、ほんとに不思議そうな顔をしてあたしを見ていた。



「だって、あたしのせいで……っ」



今にも泣いてしまいそうなあたしは眉を寄せたすごく情けない顔をしてたと思う。



そんなあたしに、二人は負けないくらいにぎゅっと眉を寄せて、むっと口を引き結ぶと顔をあげた。








「だって謝るのおれたちの方だもんね?」



「そうだよ。オレたちの方だもん……!」



「……え……?」