それから、行儀悪いけど…テーブルをイスにして座り
あたしはすぐに足に巻きついた鎖を取るために鍵穴に鍵を入れて回した。
「外れた……!」
鍵は高い音をたててすぐに外れ、
あたしはすっかり軽くなった足をそっと擦った。
人の姿に戻った十夜に笑顔で振り返れば
ゆっくりとあたしに近づいて、
「…………!」
「赤くなってるな……。」
痛ましそうに眉を寄せ、
ひざま付いてそっとあたしの足を取り……
「………十……!」
「………痛かったな……。」
赤くなったあたしの足首に
――――ねぎらうように優しく、……キスをした。