――――あたしは白い世界にいた。 目を閉じているのか、開けているのか…わからないほどに ただ、……白い世界。 『……アタシはずっとここにイタ。 ずっとマッテたよ…? …きさ。モウひとりのアタシ……』 『………アタシは、《心花》…』 声だけの《彼女》は、とても… 愛おしそうにその名を名乗った――