慌てる俺に遠い目をしながら
「何を馬鹿な。
姫君につく貴方様の香りですぐにわかります。」
「…あぁ…なるほど。」
納得したものの
…つーか、それじゃあいつヤったか常にバレバレじゃねぇか。
祈咲にバレたらすげぇ怒りそう…。
思わず冷や汗な思いがした…。
橙伽はそんな俺にお構い無しにまた口を開くと
「紫炎様の薔薇と若様との情事が、すべてを良き方向へと導く直感的行動となりました。」
「……!!」
自信たっぷりに夕日色の瞳を煌めかせ、不適に笑った。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…