「だったらもう遠慮しねぇ……。
泣いても俺のモノにしてやるから……
…覚悟しろよ……?」
「………っ!………あ…っ………」
押し倒されたのはベッドの上、バウンドするくらい……激しく。
見下ろす黒い瞳が妖しく輝く……
「……泣きそうな顔…
…やっぱりそそるぞ……?」
「………変態…。」
あたしの憎まれ口に、ニヤリ笑って
「うまそうなご馳走を前にしてるから……当然。」
「………っ!」
余裕の顔で唇を舐められた。
「…………。」
「………や…っ」
十夜が首筋に噛みついて…チクンとした痛みに声がもれる。
顔をあげた十夜が………満足げな顔をして、
あたしの首筋に散った紅い華をなぞった……。
あなたの印を身体中に刻んで……
…あたしはあなただけのモノになる。