小さな二人の顔が不思議なくらい大人びて見えて……あたしは驚いた。 しゃべり方でどうにかなるものじゃないかもしれないけれど 十夜のように強くなりたいと… 確かな決意を感じさせる顔だった……。 「……ありがとう。」 「「………!!」」 『笑って!』……自然と、その言葉の通り二人に心からの笑顔を向けていた。 ふと、夜空を見上げる。 欠けていても月は綺麗に輝いていた。