「私も直ちに調査に参ります。

若様、姫君もお疲れの事と思います…。

お部屋にご案内されてはいかがでしょうか?」



橙伽さんはチラリとあたしを見て、十夜にそう言ってくれた。



「それもそうだな……。俺の部屋に連れて行って休ませる。…頼んだぞ。」



橙伽さんにチラリと視線を向けた。



「…御意。必ずや十夜様に忠誠の証を。」



サッと膝まずくと橙伽さんはまたあっという間に出て行った。



「…祈咲、行こう。」



「………。」



あたしは十夜に促され十夜の部屋へと向かった。