ぼんやりとしてるまに私の挨拶となった。

スピーチの紙を握り挨拶する場所へ行く。





沢山の視線を浴びながら、私はゆっくり美帆を見た。


微笑みなから頷いた。


『あんたなら大丈夫』



そう言われた気がした。

大丈夫…、


息をはき、前を見た。



「『美帆さん、ご結婚おめでとうございます。という挨拶が出来て私は嬉しいです、私と彼女は専門学校かから今日まで仕事でもプライベートでも友人という立場にあります。沢山愚痴を言い、笑い10年という時間を共に過ごしてきました。彼女は実は面食いで「結婚しないわよ」が口癖なのは、皆さんご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか?』」



会場がどっと笑い声に包まれた。

「『そんな彼女ですが…やはり私もそろそろ彼女には幸せになって欲しいと思ってました。そんな時に彼女の近くにいた工藤さんと縁あって、今日に至った訳であります。“町谷さん”…』」








原稿に目を落とした。
まだ文章は続いている、早く読まなければ…。









最初に会った時は、冷たい人だと思っていた。
けど


美帆は優しくて、親元(環君家に)に帰りづらいて言ったら気を使って、わざわざ美帆の家に呼んでくれた。


たくさん、私を助けてくれた。