結局考えはまとまらないまま時間だけが過ぎてった
翔太君に電話しようとしたらちょうど帰ってきた
「おかえり…」
「みちるさん。…さっき一条さんから電話があって美麗さんが倒れた…って…」
「え…」
翔太君はちょっと息を切らしていた
「近くの病院に搬送されたって…みちるさん。……行く?」
風がひゅううと吹く音が私を揺さぶる
「……いく」
翔太君は 分かったと言いすぐフロントに電話した
準備をしてタクシーに乗り病院まで行った
病院の緊急入口には一条さんがいた
「夜中にすまない。神田君・槌谷さん…、」
律儀に一条さんは頭を下げた
「いいえ…。あの…美麗さんは…」
「いま調べてる、場合によっては手術かもしれないんだ…。」
手術…