翌朝 何事もなかったみたいに
翔太君はスタジオにいた
昨日は0時過ぎには
わたしは部屋に戻った
そして 朝になったら
一番に監督と酒谷さんの所に行った
無理を承知で頼んだ
半日だけ休みが欲しいと…
酒谷さんは困った顔をしていた
海江田監督は、
何か理由があるのかい?と聞かれた
わたしは、はいと頷いた
じゃあ半日だけ、
君に時間をあげよう…。
本当は許されないけどね。
僕のお使いという形にしなさい…
ありがとうございます。
かわりに
一つだけ聞いてもいいかい?
酒谷さんに席を
外させて海江田監督は言った
きみは神田君の彼女なのかい…?
「あー頭ガンガンする…みちる平気?」
「美帆…おはよう。」
うん と美帆は頷いた
まだ眠たそうな目をしている
「あのね、美帆。わたし今日半日だけお休み貰ったの。…」
「はぁ…!」
眠気はさめたみたいだった…
岩井さんには監督に頼まれて
と言ったらわかったと言った
良かった…
翔太君には言わない。
気にしてしまうから……