翌日 海に行く車の中で
美帆から仲直りしたと聞いた




「良かったね」


「…旬があまりにも寂しい寂しい言うから、仲直りしてやったのよ…」




美帆は得意げに笑っていたけど
なんとなく嬉しそうだった



「なんか美帆たち結婚しても、ケンカをずっとしてそう。」


「当たり前よ!…でもちょっとくらいは、仲良くするつもり。ケンカばかりしてたらやっぱり疲れるしね…」









息をはいて景色を見る
美帆はどこか吹っ切れた顔だった





















「…槌谷さん」



現場に着いたら翔太君は
笑いながら話してきた



「お疲れさま。着物暑くないの?大丈夫…」


「平気だよ。…やっぱり町谷さん仲良りしたんだって、昨日みちるさん部屋入れなかったんだろう」




昨日は美帆と工藤君に
遠慮して部屋にはもどらなかった



案の定 美帆は翌朝気を
きかせてくれてありがとと言った



「うん…。あはは、」


「良かったな。」


ざんと海の音が聞こえる



「…なんだかんだで仲良いもん。ケンカしてくっ付いてね、」