素直になりたい
けどなれない…
どうしても意地を張ってしまう
どうしたら
いいのかわからない。
「神田爽も去ったし平和になったわよね～、ね・一条妹。」
「はぁ…まぁ平和ですね、」
一条妹は 淡々と言う
台本をちらちら見ながら。
「…、あんたってそういう草食的な女だったかしら？」
「あたし、基本けんか嫌いなんで。ちぃ姉の時は別でしたけど…」
すました顔でさらりと
言う姿は生意気そのものだ
まったく…まぁ
こういう子は嫌いじゃない
みちるはこういう
生意気な事言わないから
逆に新鮮に感じる
「あれｹｰﾀｲ鳴ってますよね、町谷さん」
「いいの、どうせ彼氏だから」
画面を見て ﾏﾅｰﾓｰﾄﾞにする
一瞬でやな気分になる…
工藤旬…。
「あたし他人の恋愛に首突っ込むのやなんですけど、…そんな事してたら逃げられますよ。」
「わぁってるわよ…。」
分かってる 逃げてるのだ
認めたくないのだ…
あたしがみちるを
縛っている…なんて…
