「兄ちゃん僕達も手伝う!!」





弟達が俺の服を引っ張る




「…ありがとう…」







嬉しくてつい笑う






「美しい兄弟愛ってやつか?」







メガネをかけた男の人は壁にもたれてこちらを見ている




怪我をしていたはずの腕が……



「あの…怪我…」







「ああ…これね…まあいつもの事だぜ?
あいつらといりゃぁ」






腕の怪我の所は傷一つなく
何事もなかったようだった






なんて人だ……





ただそう思った