「新羅さんをバカにする事はわたしが許さないわよ
いくら生まれた時から友達だからって例外では無いわ」





目がその話を完全に嘘では無い事を物語っていた






「ッチッ…」






またメガネの男の人は電話を続ける







「…にしても…なんでこんな貧乏まっしぐらの家の人間を守ろうなんて…
新羅さんが言ったのかしら…」





女の人はこちらを睨む





「なんの得も無いのに…ね……
新羅さん…になにかしたの?あんた」




女の人は怪しい物でも見るかのように
まじまじ見つめながらそう言う








「えっ………いやぁ……別に…」






っていうかほとんど喋った事ないし……