「おらぁ!!出て来いや!!鈴原さんよぉ」 「ドンドン!!」 「に……兄ちゃん…怖いよぉ…」 「…大丈夫だ…兄ちゃんが居るから」 ここは鈴原家 雨を凌ぐのもやっとのぼろい家 三男一女 その長男 俺 鈴原鍬(すずはらしゅう) 親父が借金を作って夜逃げしてから 俺は母さんと弟二人と暮らしている 食べて行くのもやっと 俺は高校に通わず アルバイトをしながら家族を養っている 可愛い弟達が俺の生きがい