「えと、瑞沢さん。
姫歌って呼んでいい?」
へっ?
なんで?
「……かまいませんけど」
なんでいきなり名前で呼んでいいなんて聞いたのかな?
まぁ、いっか!!
「伊月だけずるい!俺は姫ちゃんって呼びたい!」
えっ?
なぜですか?
亜月先輩まで。
「じゃ、私姫歌ちゃんって呼んでいいかな?」
宮咲先輩まで!!
なんでですか?
「どうぞ……」
なんかよくわかんない。よくわかんないけど別にいいや!!
「かわい……」
「えっ?」
伊月先輩……今何か言いましたよね?
「伊月先輩、何か言いましたか?」
「別に……」
なんか冷たいです!
伊月先輩冷たいです!
なんて思っている間に部活終了してしまいました。
「姫歌、帰ろう」
初架がニヤニヤしながら言ってきて、変に思いながらも初架と帰ることにした。