「瑞沢さんと河内さんは練習に加わるのは明日からでいいよね?
今日は見学してて」
伊月先輩がにこりと笑って言った。
なんかさっきの話し聞いたあとだから怖い!
これもきれてるの?
どう返事していいかわからないんですけど。
「どうしたの?
具合悪いの?」
「えっ、いいえ!
大丈夫ですよ!」
慌て笑顔で返事をした。
そしたら伊月先輩が私をじっと見てきた。
なんですか?
なんか……疑われてるような感じなんですが。
「そう……。
気分悪いなら無理しないようにね」
またにこりと笑顔で言った伊月先輩。
さっきのなんだったの?私何かしたかな?
「じゃあ練習始めようか。見学の1年がいるけど気にするな」
「じゃあ、まずいつものようにパート練習!
バスこっち」
亜月先輩がさっきとなんか違います!
「アルトも始めるよ」
宮咲先輩も真剣になってきてるし。
「テノールは自分達でやってろ」
えっ?
伊月先輩は混ざらないのかな?
そう思ってたら伊月先輩は近くにあった椅子に座ってしまった。
「おっと、真剣にやらないと怒るぞ」
亜月先輩の声に先輩が全員ビクッとなった。
なんですか?
この後、伊月先輩は怒らせない方がいいとわかることになる。