「すごいなあ…」
呟いたこえに未玖は「そうだね」と笑って応えてくれた。
こんなに歌がうまいんだもん。
晴なら成功する。
楽しそうに歌う晴はどこが別人のようにも見える。
いつか場所聞いて行ってみよう。
晴のライブしてるところ、沙和と一緒に。
「はあ~、喉きっつ!」
「歌いすぎ何だよ、明日ガラガラの声で話しかけないでよね」
喉を抑えて言う晴に、沙和がペットボトルの水をさし出す。
「え、くれんの?」
さんきゅーと沙和に笑いかける晴。
こうしてみると、付き合っているみたい。
沙和早く告白すればいいのに。