『では、解散!』


無事に入学式を終え、あたしは教室に向かった。


え~~っと、確かあたしは1-Aだったよね・・・?


A組に入ったあたし。

1度クラスの名簿を見てみるものの、

やっぱり知り合いはいなかった。

「席につけー」

担任らしき人が入ってきたので、皆席に着いた。

あたしの名前は 姫宮 なので、出席番号は24番だった。

前と左隣は女の子だった。

「よろしくね♪」

笑顔で挨拶をすると、前の子は

「よろしく☆」

と言って返してくれた。

その子の名前は、柊 夏樹 。

あたしの隣の町に住んでいるらしい。

顔はぱっちり2重で、目はまん丸。

髪はミディアムかな?

性格はさっぱりしていた。


左隣の子は、

「よ・・・よろしく」って

一応返してくれたけど、他はあんまり話さなかった。

右隣と後ろの席は男子で、右隣は寝てた。


入学早々寝るなよっ!


そう思いながらあたしは先生の話を聞いていた。

少しした時、


「はぁぁ~・・・眠ぃ・・・」

と言って、隣の男子が起きた。

「おはよう。もう自己紹介終わったよ?」

あたしは笑顔でそう言った。

すると、


「・・・あれ?あんた、朝の・・・」



と言われた。


朝・・・?


不思議に思い、男の顔を見る。



・・・その男は、朝あたしがぶつかった男だった。