402号室は達也の病室とは違う階だった。案内図を見ると目的の402号室は廊下の突き当たりの方の部屋で、個室と書かれている。
そしてこの階は…
「循環器科…?」
循環器って何だ、俺は考えながら歩く。血液とか循環してたよな…肺は?呼吸器か。内臓?…それは内科に行くか…。


そうこうしているうちに402号室の前に着いた。結局見当がつかなかった。
本人にこういう事聞くと失礼だよなー…。そう思いながらも俺は扉をコンコンとノックした。