｢んっと…？
てかそんな事聞いてどうかしたのか？｣
早く答えろよ！心のなかで突っ込む。
そこに、看護師さんが入ってきた。
｢…あら、達也くんのお友達かしら？はじめまして｣
とても優しそうな方だった。そうだ、この人に聞こう。
｢あの、すみません、４０２号室の患者さんについて何か分かりますか？｣
俺の質問に看護師さんは考える素振りをし、すぐ｢あぁ！｣と声を出した。
｢野栄愛音ちゃんだよね？とっても優しくて素直な子だよ
愛音ちゃんと知り合い？？｣
｢いや、そこで出会って…。何で入院してるんですか？｣
看護師さんの表情が曇った。
｢あ、患者さんの事は私達が勝手に話していいことじゃないの。個人情報だから…。
愛音ちゃんに、よければ会っていってあげてね｣
そして看護師さんは他の患者さんの様子を見に行った。