最期、という言葉に、俺の心は抉られたような感覚がする。
今までじいちゃんもばあちゃんも元気で、人の死に会ったことも、葬式に行ったことのない俺にとっては、衝撃が大きすぎた気がする。
そして友達―愛音の死を一瞬でも考えた俺は、とても不謹慎で、とても愛音に残酷なことをしてしまった気がして…。

その場にいることが出来ず、早々と家に戻ったのだった。