次の日、俺は学校帰りに愛音の病室を訪れる事にした。
扉をノックしても返事がない。俺が中に入ると案の定愛音は眠っていた。
｢…もう少しこのままにしとくか…｣
というのも、起こすのが可哀想なくらい、愛音の寝顔はとても幸せそうだったからだ。
愛音の寝顔はやはり可愛かった。長い睫毛が影を落としていて、白い肌と対照的だった。髪は邪魔にならないようにか、２つに結わえられている。
｢…お前、可愛いな…｣
ふと、本音が出てしまった。まあ、愛音は起きていないし大丈夫か。
そうしていると背後から扉が開く音がした。