はぁ……。 もう、いろんな意味で泣きそうだよ……。 壁にもたれて、そのままズルズルと床にへたりこんで、俯いた私の頭の上から 「なんでさ? 男子校に来たわけ?」 さっきとは違う少し低めの声が降ってきた。 そのいかにも“男の子”を感じさせる声に、ビクリと私は体を揺らしてしまう。