*――――side 砂瑛――*
あれから浤太に言われて、少し頼るようになった。
でも、それは本当に困った時だけ。
その時だけは、みんなに甘えさせてもらった。
そのおかげで、少なくてもちゃんと三食食べれるようになった。
「じゃあちゃんと謝ったんだ?」
「うん」
浤太に『傷つけちゃったかもしれない人がいるんだけど…。どうしたらいいかわからない』って相談した。
そしたら『砂瑛の事だから、もうわかってるはず』と言われた。
浤太が言ったとおり、ずっと謝りたかった。
でも弱虫な私は、なかなか行動出来ずにいた。