それからも普通に、両方のバイトを続けていた。

でも内藤くんとは、気まずいままだった。



「みんなにお知らせなんだが、今日はこのクラスに新しい仲間が来る」

先生がそう言ったとたん、教室がざわつき始めた。


「せんせー、女の子ですか?」

クラスの男の子が手を挙げて、先生に質問した。

「残念だな、男だ」


そう言った瞬間、男子はつまらなさそうになって。

女子は、ソワソワし始めた。