「…はぁ…」

「夏休み、デート行けよっ」

「そうだ!!海行け、海!!」

なんで、佐川と海行かなきゃなんないのよっ

しかしこうなると、止まらない。

みんなして冷やかし始めた。

「小林さん、彼氏いないでしょ??」

「え??」

いないでしょ、ってなに!?

「おーっいないってよ!!」

ちょ…言ってないけど!!

「佐川ー!!小林の彼氏、なっちまえよー」

そのとき。

ドンッ

教室の入り口の方から、壁を叩く音がした。