4年生のとき大恋愛をした。


と、その時のあたしは思っていた。


その人の名前は啓(ケイ)。


どこにでもいるような普通の男の子で


女子の中でもあたしにだけは優しかった。そんな気がした。


啓は、「柴帆~帰るか?」


って毎日一緒に帰っていた。


もちろん2人ではなくて啓の友達、洋輔(ヨウスケ)とも一緒だった。


あたしたち3人は放課後に遊んだりもした。


その時はあたしだけ女子1人っていうのも寂しかったので


咲(サキ)も呼んだ。


4人は仲がとてもよかった。


そんなことがずっと続くと思ってた。


――――――――なのに。