あたしは企画委員の指示通りに動いた。


一緒に麻耶と作業をしてる時に


「柴帆、ごめん。いきなりあんなこと言って。


でもあたし、柴」


「麻耶は悪くないよっきにかけてくれてありがと★


でもあたしはもう大丈夫だから今はお別れ会のことやろっ」


ほんとはきっと麻耶の言葉を聞きたくなかった。


あの衝撃はあたしにとって本当に辛かった。


だからあたしは麻耶の言葉を遮ったのだろう。


麻耶はそれ以来あたしに面白い話や色んな話をしてくれた。


啓のことを忘れさせるため?啓を考えないようにするため?


多分どちらでも無いと思う。


麻耶はあたしに少しでも笑っていてほしかったんだろう。


涙を見せたこと、あたしはとても後悔した。