と、鋭い勘で私達に問いただしてきた。


私はまたあの時の事が頭に浮かんできて、顔を真っ赤にしていると章吾が答えた。


「なんもね〜よ!つ〜かゆかッてマヂで胸ね〜し、触りたくても無理だし。笑」


「章吾〜!!も〜最悪!」


と、またじゃれあいが始まった。


そんな私と章吾を一瞬凌はなんだか悲しい目で見ているようだッた。


でも、凌もすぐにじゃれあいに参加し、三人での笑い声が私の部屋に響いた。



時間は瞬く間に過ぎていき、別れの時が来た。



私は悲しくなり、目に大粒の涙がたまっていた。



凌と章吾の家は私の家からはカナリ遠い。他県になってしまう。

だから逢えるのも、少ない。


そう悲しみに浸っていると、車の中から章吾が手招きしているのが見えた。


私はすぐさま親に気付かれない様に章吾の近くまでいった。


「ゆか。お前泣いてただろ。笑」

「うるさいな〜そんな事言うために呼んだの〜?」


「ちげぇ〜よ!さっきの事……謝りたくて。」


「さっきの事?」


「あれだよ。」


「はぁ?分かんないよ…」

と、さっきの三人で過ごした時間を頭の中で何回も繰り返し思い出した。