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呑気に空笑いをぶちかますこの女の名前は[桜庭 明]。

一人称が[僕]でややこしいが、性別的には女だ。


前作を読み終えた読者諸君にはもう知り得られている事項だが、この女は故人だ。

享年17歳(本人曰わく、「永遠の17歳(笑)カッコ笑い」)。


正真正銘、もうこの世には存在していない人間なのだが……


な・ぜ・か、前作の“あの夜”を境に、度々オレの夢の中に登場してくるようになったのだ……(2日に1回)

いい加減、コイツの出てくる夢に嫌気がさしてくるくる頃合だ。


明:
「小難しいことは置いといてさ〜♪一緒にコーヒーでも飲みながら駄弁ろうではないか〜??♪」

橘:
「悪いが[ソレ]は珈琲なんかじゃない……何か[黒いヤツ]だ……」

明:
「むっ……!!!!何だその言い方はッ!!!???僕を悪く言うのは勝手勝手の自由だが、コーヒーに対する侮辱は許さんぞ〜!!!???」

橘:
「侮辱してんのはお前の方だッ!!!!お前、その小さいTカップにコーヒー豆何杯入れた言ってみろッ!!!!」

明:
「ちょっと控え目のスプーン大さじ11杯」


うん。

コイツ、馬鹿だ。


橘:
「カフェイン中毒になるぞ……??」

明:
「僕ももうそろそろなっているんじゃないかと最近開き直り気味さっ(笑)」


ケラケラと笑いながら回転イスでクルクルと回ってみせる[カフェイン女]。



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