橘:
「挨拶ならしたんですけど……??」

梨木:
「違いますー!!!!もっと他に私に言わなくちゃならないことがあるんじゃないかなッ!!??」


知るかよ……!!!!


橘:
「身に覚えはないですが……??」

梨木:
「「身に覚えがない」……!!??よくそんなことが言えるねッ!!??そんな格好で……!!!!」


格好……??

オレが小首を傾げていると、痺れを切らしたのか、梨木さんは荒々しくオレの胸倉を掴む。

いや……性格には胸倉ではなく、Yシャツの下に着ているTシャツをだ


梨木:
「コレ……何……!!??」

橘:
「……色シャツ……」

梨木:
「あ゙ぁ〜、もぅ!!!!!!」


梨木さんは頭をガシガシと掻いて、オレの顔面を指差しながら怒鳴る。


梨木:
「だからさぁ!!??何でYシャツの下にこんな派手な色(紫)のシャツ着てるワケッ!!!???校則違反なんですけどー!!!???」

橘:
「あぁ……そう何だったんスか……」

梨木:
「あのさぁ……!!!!」


はぁ……と溜め息をついてからの一言。


梨木:
「橘くん……キミの役職言ってみて……」

橘:
「……生徒会補助役員……」

梨木:
「そう!!!!いいッ!!??[生徒会]補助役員なんだよッ!!!???それなのに平気で、しかも悪気もなく校則違反してるってどういうワケッ!!!???」


まぁ……悪気がないだけマシだと思うんだが……

少なくとも、悪気があって[女装]している某先輩より数倍はな……


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