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(桜庭SIDE)



朝。

私は一階にある和室にいた。


桜庭:
「……………」


これは日課。

ベッドから起きて、まず初めにしてること。


朝ごはんを食べることよりも、

洗面所で顔を洗うことよりも、

クシで髪をとかすことよりも、


優先して毎朝欠かさずしていること。



桜庭:
「ふぅー……」



私は眠気を紛らわすのを兼ねた深呼吸を一息入れ、和室内の一角に備え付けてある遺影の前に正座した。

お線香にマッチで火を付けて、火鉢の真ん中に立てる。


そして、両手を合わせて拝む。



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