電話を切ってから、15分くらいで、竜二は来てくれた。


「何、緊張してんだよ~」


「え?緊張なんかしてないよ」


私を見るなり、竜二は目を細めて笑う。


こうやって会話をしていると、普通の人に見えるんだけどな。


「とりあえずさ、昨日のクラブに行って、着替えようぜ」


「う、うん」


また、あの場所へ行けるんだ。


それも嬉しいけど、当たり前のように連れて行ってくれる事も嬉しい。