―柚と恭平の出逢い―



それは5年前の秋のことでした。



恭平の父と柚の父は上司と部下の関係で、

柚の父に頼まれ、恭平は柚の3つ上のお姉ちゃんの家庭教師をしていました。




柚は12才で、恭平は27歳。



その時はもちろん、付き合うも何もありません。




それから3年後の夏。



柚は15才の中学3年生になり、恭平が30歳の時に偶然の再会。



それから柚が猛アタックを始めました。



「並岸高校に入ったら付き合ってやる。」


このように家庭教師らしい約束をします。



柚の学力では無理な高校名を挙げましたが、柚は奇跡的に合格しました。



そして約束通り付き合うことになったのです。