「心配はしなくていいから……癒して?」
「え?ちょっ…」
寝転んだまま、両手を伸ばして。
みさきの腰を引き寄せて、ぎゅっと、抱きついた。
「航くん?!」
みさきは驚いてるみたいだけど…
俺はすごくいい感じだ。
柔らかい太股の感触は最高だし。
香りと体温、鼓動。
すべてを近くに感じて、
彼女に包まれているような気持ちになってくる。
いいなぁ、膝枕。
「……やっぱり、変。」
観念したのか、
もぞもぞと落ち着かなかった動きを止めて、
「今日の航くん、いつもと違うよ。」
みさきが小さく声を漏らした。
「ん?どこが?」
みさきの身体…お腹のあたりに顔を埋めたまま答える俺に、
「だって…」
困惑気味に続ける。
「なんか…子供みたいなんだもん」
「…へっ?」
「今まで、こんなふうに甘えてきたことなかったでしょ?」