「……悟。」



“お似合い”…?


まさか、コイツにそんなことを言われるとは思わなかった。

悟とは、中学に入学したときからのつき合いだけど、いつも冷やかしばっかりだったから。

初めて“友情”を感じたかも…



「何より…」



じーんとしたのも束の間。

真面目な表情から一転。



「それだけガッチリ掴んでりゃ大丈夫だろ。」



にやっと。

悟は、いつものいやらしい笑顔で言った。



「“お姫様”のココロもカラダも。完全に、自分のもんにしちゃったみたいだしぃ?」


「はぁっ?」



明らかに面白がってるのはわかるけど…何が言いたいわけ?



「昨夜も一緒だったんだろ?」



にやにやしながら、俺を覗き込む悟。



「で、たっぷり愛し合った挙げ句、同じベットで朝まで一緒にいた…と。」



…すごく生々しい言い方。

まさにその通りだから、何も言い返せないけど…って、なんで悟が知ってるわけ?



「…バレバレだって。」


「はっ?」


「お前は気づいてないみたいだけど…そんだけプンプンさせてりゃ、誰でもわかるって」