ぐったりと。
完全に俺に身体を預けて。
みさきは再び眠りについた。
“眠れなかった”なんて嘘みたいに。
ぐっすりと。
規則正しい寝息を立てて……
ちょっと名残惜しいけど、
仕方ない。
「俺も寝よ…」
その身体をしっかりと抱きしめてから。
俺もゆっくり瞼を閉じた。
きっとまた、
先に目を覚ますのは俺のほう。
寝顔を見つけて、幸せな気持ちになりつつも、
たぶんまた、
俺はみさきを起こすんだ。
同じ時間を過ごすために。
その笑顔を見るために。
俺は何度でも
目覚めさせる。
最愛の君だけに贈る
最高のキスで―――